土日の疲れを引きずったまま出社する。

9時7分。月曜の朝は心なしかフロアに人気が少ない。

席についてコーヒーを淹れ、パソコンが立ち上がる間、携帯を取り出し、恋人からの連絡に返事をする。 いつもの日課。

 

こうしてたわいもない「おはよう」を当たり前のようにやり取りするようになって、もうすぐ9ヶ月。日曜の夜まで一緒にいたのに、もう遠くの人みたいに思えてしまう。

もう大人だから、彼を恋しくて仕事が手につかなくなったり、突然泣き出したくなったりはしない。でも、ふと手帳の裏表紙に挟んだ二人の写真が目に入った時、手が止まってしまったりはする。

心を砕く恋愛はもう卒業したけど、まだ心臓を掴まれるような瞬間はある。よくも、悪くも。

 

9時12分。やっとメールソフトが起動する。

金曜の夜中から土日も含めてたくさん連絡が来ている。そのうちの幾つかには【urgent】の文字。

ふぅっと大きく息をはいて、戦闘モード。

 

手帳をそっと閉じてカバンにしまう。次に会えるまで、お仕事がんばろうねー!って連絡したのは私の方。

 

誰かや何かに依存することが自分を一番傷つけることだって、よく知ってる。